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2021.10.19

【食事】血糖値を上げにくくする食事のポイント

糖尿病の治療において、食事療法はとても大切です。糖質を摂取すると血糖値が上昇するため、摂取する食材の糖質の質や量、タイミングなども血糖値に左右されます。

今回は糖尿病治療ガイド※より、血糖値を上げにくくする食事のポイントを2点紹介します。

 

  • 食物繊維を多く含む食品を摂る

食物繊維を含む食品を糖質と一緒に摂ると、消化・吸収がゆっくりになり血糖値が上がりにくくなります。食物繊維を多く含む食品としては、未精製の穀物、野菜、果物、海藻、きのこ類があります。

毎回の食事で食物繊維を摂取することがポイントになります。玄米や胚芽精米、麦は精製度が低いため、白米と比べて食物繊維が多くなります。主食のごはんに、玄米や雑穀、麦を入れて摂取するのが良いでしょう。パンでしたら全粒粉のパン、ブラン(ふすま入り)などがあります。

おかずでは、野菜、海藻、きのこなどを使用したサラダ、煮物、お浸し、和え物を毎食食べるように意識してみてください。

野菜・きのこ類は加熱すると、かさが減って食べやすくなります。おひたしやレンジ蒸しなどの温野菜にすると手軽で簡単に食べられます。

野菜の中でも芋類・かぼちゃ類は糖質を多く含むので、食べるときは主食のご飯を少し減らすと良いでしょう。

  • 単純糖質を多く含む食品の間食を避ける

炭水化物にはエネルギー源として利用される糖質と、エネルギー源にはならない食物繊維があります。

単純糖質とは、糖質を性質で分類した単糖類(ブドウ糖・果糖・ガラクトース)や二糖類(ショ糖・麦芽糖・乳糖など)のことです。ブドウ糖・果糖・ショ糖は、主に甘味料や菓子類、清涼飲料、果物類、および野菜類などに含まれています。麦芽糖は主に穀類や芋類に含まれています。ガラクトースや乳糖は、乳製品に含まれています。

炭水化物には複合糖質とよばれる多糖類(でん粉)、食物繊維がありますが、人体の中でのはたらきは異なります。

甘味のある飲料や菓子類には単純糖質が多く含まれており、食べ過ぎると血糖値の上昇を招きます。食べる頻度や食べる量に気をつけながら楽しみたいですね。

糖質を多く含む飲料は吸収される速度が速いため、急激に血糖値の上昇を招きます。水分摂取には水や、糖質を含まない無糖のお茶を中心にしましょう。

 

参考文献)

・糖尿病治療ガイド、日本糖尿病学会編・著2020-2021