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2021.12.19

クリスマスや年末年始のケーキやお菓子の量には気を付けましょう。

脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や中性脂肪が増えすぎたり、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が少なくなったりする病気です。動脈硬化が徐々に進んでいき、脳卒中や心筋梗塞などが起きるリスクが高まります。これらの原因は、最も多いのは生活習慣の乱れによるものですが、中には遺伝子の異常や他の病気(ネフローゼ症候群や甲状腺機能低下症など)、薬(ステロイドなど)などが原因になることもあります。また、女性では更年期による女性ホルモンの減少が脂質異常症の原因となることもとても多く見られます。男性は30代、女性は50代から増え始めますが、ほとんど症状が現れないため、自覚している人が少ないのが現状で健診で指摘されたことで初めて知ることがほとんどかもしれません。

 本来、コレステロールは人間の体に存在する脂質のひとつで、細胞膜や各種ホルモン、胆汁酸を作る材料となり、体に必要なものです。2~3割が食事としてとり入れられますが、7~8割は体内で合成され、その合成量は体のなかでうまく調整されています。

 一般的には食事療法として肉類や揚げ物などの油ものを控えることが推奨されますが、私の印象としては牛乳やヨーグルト、チョコレート、洋菓子などの乳脂肪分を多く含む食べ物を習慣的に摂取している方がその量を減らしたり、低脂肪・無脂肪牛乳、低脂肪ヨーグルト、カカオ含有高いビターチョコレートなどの乳脂肪成分が少ないものに切り替えると悪玉コレステロール値が低下することはよく直面します。クリスマスや年末年始で外食やケーキなどの甘いものを召し上がる機会が増える時期ですが、ぜひ皆さま食べる量には気を付けましょう。