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2023.03.04

テルモの「Dexcom G6 CGNシステム」持続グルコースモニタリングを試してみました。

  •  持続グルコースモニタリング(CGM:Continuous Glucose Monitoring)とは、皮下に刺した細いセンサーにより皮下の間質液中の糖濃度(間質グルコース値)を持続的に測定することで、1日の血糖変動を知ることが出来る医療機器のことです。これまで日本では主にアボット社の「フリースタイルリブレ」が用いられてきました。この度、テルモの「Dexcom G6 CGNシステム」も全てのインスリン治療患者に保険適応になりました。 
  •  腹部や腕などの皮下に小さなセンサーを留置しておくことで、血糖値が5分毎に測定され、スマートフォン(対応機種のみ)やApple Watchもしくは小型専用モニターで血糖値の変化をいつでも観察できます。フリースタイルリブレと異なる点は、リーダーをかざさなくても常時血糖データがスマートフォンもしくは小型モニターに送信されること、機器が高血糖や低血糖を予測してアラームで知らせてくれる機能がある点です。 
  • 持続血糖モニターの使用により血糖コントロール改善が期待できるだけでなく、このアラート機能により、重症低血糖を回避することができます。ひとつのセンサで連続10日間使用できます。インスリン自己注射治療中の全ての方に保険診療となります。(費用は3割負担で約8,000円/月:センサの個数により多少異なります)

 試しに装着してみました。装着時に痛みなど全くなし。装着に要した時間は3分程度。装着後の違和感も全くなし。入浴や運動も影響ありませんでした。装着していることを忘れるほどでした。実際のデータも私の普段通りの食事や飲酒に反応していました。データの精度も問題ない印象です。今朝は野菜抜きのおにぎり2つ。やはり、それでは食後血糖値はそれなりにあがるものですね。食後約1時間で血糖値は最高で180mg/dlでした。その後、正常血糖に戻りましたが。やはり、先に野菜を食べないといけませんね。反省です。それにしても、私が糖尿病内科医になって15年程度経過しましたが、近年の医療機器の発達や治療薬の進歩は驚くものです。持続血糖モニタリングにご興味のある方は当クリニックにご相談ください。