- 秋になり、朝晩はだいぶ気温も下がってきました。皆さま、ヒートショックという言葉をご存知でしょうか?
- 気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。この血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。ヒートショックは冬場に暖房の効いたリビングから脱衣所に移動し、浴槽に入るときなどに起こります。リビングから脱衣所に移動した際には、寒さに対応するために血圧が上昇します。そこで衣服を脱ぎ、浴室へ入るとさらに血圧は上昇します。その後、浴槽に入ると、急に身体が温まるため、血圧が下降します。特に10℃以上の温度差がある場所は危険とされており、注意が必要とされています。
- 特に下記に該当する方は注意が必要です。
- ・65歳以上である ・高血圧、糖尿病、動脈硬化がある ・肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈がある ・浴室に暖房設備がない ・一番風呂が好き ・熱い風呂が好き ・飲酒後にお風呂に入ることがある ・30分以上お湯に浸かっている
- (ヒートショックを防ぐ方法)
- ①入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう
- ・温度の急激な変化を避けるため、入浴前には浴室や脱衣所を暖めましょう。
- ・湯を浴槽に入れる時に、シャワーから給湯すると、シャワーの蒸気で浴室の温度が上がります。
- ②お風呂の温度は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう
- ・湯はあまり熱くせず、10分までを目安に上がるようにしましょう。
- ・半身浴でも長時間入浴すれば体温が上昇する可能性があるので気をつけましょう。
- ③浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう
- ・浴槽で倒れて溺れる可能性がありますので、浴槽から出る時は、手すりや浴槽のへりを使ってゆっくり立ち上がりましょう。
- ④食後すぐの入浴や、飲酒後の入浴、睡眠薬などの服用後の入浴は避けましょう
- ・食後は、血圧が下がり過ぎる食後低血圧によって意識を失う恐れがあるので、食後すぐの入浴は避けましょう。
- ・飲酒後、アルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。
- ⑤高齢者は入浴の前に同居者に一声掛けて、意識してもらいましょう
- ・入浴時の死亡事故を防ぐには、早期発見が重要です。
- ・同居者に一声掛けてから入浴するようにしましょう。
2023.10.19