新型コロナ、ウクライナ情勢、再びの震災・・・最近は悲しいことが目立ちますね。
一方、4月は大学や専門学校などに進学したり、新しい会社に入ったり、人事異動で職場が変わったり、新しい生活が始まる時期です。その影響で、起床時間や就寝時間がこれまでと変わり、それにつれて生活も大きく変わってしまうことがあります。特に変わってしまいがちなのが、食生活の乱れです。ある会社のアンケート調査では、約80%の人が新生活で食生活が乱れてしまった経験があると回答されている様です。では、なぜ新生活で食生活の乱れが起こってしまうのでしょうか。どうやら、食生活が乱れる原因としては「忙しい」「時間がない」など時間の余裕のなさが多い様です。となると、忙しく、食事の時間がない人はより「効率よく、バランスよく」を意識した食事がとれるように工夫することがポイントになります。
脳は私たちが必要な全身のエネルギーの約20%を消費しています。動いていないから食事をしないという話をよく聞きますが、身体の1/5もエネルギーを必要とする脳に栄養が届かなくなり、脳が疲れ、パフォーマンスが落ちてしまいます。また、食事をすると腸が刺激され、腸内環境が整い、自律神経のコントロールもよくなり、本来の力が発揮しやすくなります。そのためにも忙しいから食事をとらない、適当におにぎり1,2個で済ますではなく、少しの工夫を心かけましょう。
〈今日からでも一品目追加を〉
一人暮らしだったり、自炊が苦手だったり、仕事で外出が多い人などは、外食やコンビニ弁当で済ませることが多くなりがちです。このような食生活は、野菜不足になりやすいので、毎回の食事にサラダやおひたしなどを「1品目」だけでもプラスするように心がけましょう。また、果物や乳製品も意識的に取り入れることで栄養バランスが整います。
最後に。全国的に蔓延防止措置が解除になりましたが、まだまだ新型コロナウィルスの脅威が終息したわけではありません。WHO(世界保健機関)によると「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態であること」をいいます。つまり、「健康」とは、体だけではなく、精神的、社会的にもバランスが取れている状態を指します。まずは日々のバランスよい健康的な食事を目指して、そして、十分な感染対策をとった上で是非、元気に明るく健康な新年度の生活を目指しましょう。