- 最近、若い方の脂質異常症（特に悪玉コレステロール高値）が増えている印象です。これまではメタボ男子や更年期時期の女性で多く見られていました。では、若い女性の油もの摂取量や肥満の割合が増えているかと言うとそうではない印象です。特に日本では若い女性の肥満者の割合が減ってきているくらいです。
- 診察していて気づくことは、決して肥満ではないものの、乳製品の摂取量が比較的多い女性は悪玉コレステロールが高い方が目立つ印象です。
- ①毎日のカフェラテ習慣・牛乳習慣
- ブラックコーヒーは苦手だけどカフェラテ好きな方は結構多いかなと思います。また、健康の為、将来の骨粗しょう症予防の為に牛乳を飲む習慣がある方もいるかと思います。当然、牛乳にはカルシウムやタンパク質が多く含まれており、健康にはいいものです。ただし、悪玉コレステロールが上がりやすい方や家系的にその傾向のある方は時々でも低脂肪・無脂肪牛乳に変えてみることをオススメします。
- ②お腹のためのヨーグルト習慣
- お腹の調子・お通じの調子のために毎日ヨーグルトを食べる方も多いかと思います。当然、ヨーグルトにはタンパク質、ビタミン、ミネラルなど豊富であり、体にはいい食べ物です。ですので、悪玉コレステロール値が高い人にオススメのヨーグルトは、無脂肪ヨーグルトや低脂肪ヨーグルトです。
- ③チーズなどの乳製品
- チーズはイメージ的に健康的と思いがちですが、取りすぎは悪玉コレステロールを上げます。もちろん、カルシウムやビタミンＡ・Ｂ２なども多いため、決してカラダに悪いものではありません。ただし、やはり、悪玉コレステロールが上がりやすい方は摂取量には注意が必要です。
- (ひとくちMEMO)
- 他に皆さまに共通ですが控えた方がいいものにトランス脂肪酸があります。トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを上げて、善玉コレステロールを下げます。アメリカではトランス脂肪酸の規制ありますが、日本ではまだです。食卓にあがるものとしては、マーガリンやマヨネーズ。また、ショートニングやマーガリンを使ってるパンや洋菓子、スナック菓子、ファーストフードなどなど。こららには多くのトランス脂肪酸が含まれますので摂取量には注意しましょう。
