- いまだコロナウィルス感染者数は多い印象ですが、一応、世の中的にはコロナ禍も明け、外食機会や飲み会機会が増えているのではないでしょうか?そんな中、飲酒習慣のある方はアルコール性肝障害は要注意です。
- アルコール性肝障害とは文字通りアルコール(お酒)の飲みすぎによって肝臓に負担がかかり、肝細胞に中性脂肪が蓄積することによって風船状に肥大化し肝機能が障害されてしまう病気の事です。 初期には肝臓全体が腫れてアルコール性脂肪肝の状態になります。それが進行し、悪化すると、肝硬変(肝機能がもう戻らない状態)に至ることもあります。
肝臓は「異物・毒物の分解」「タンパク質の合成」「エネルギーの貯蔵」「止血機能」など、さまざまな重要な役割をもっています。肝臓の機能が失われたら健康に生きることはできないほど重要な臓器ですが、意外とダメージを受けやすいという弱点があります。ウイルス・薬品・アルコールで機能が低下しますが、沈黙の臓器とも呼ばれるくらい症状に乏しいため、自分で気づかないうちに肝機能低下が進み、取り返しがつかなくなることもあります。 - 一般的には、通常1日アルコール60~80g以上(日本酒に換算して3~4合以上)であれば、発生する可能性が高いといわれます。1日100~120g以上のアルコール飲酒が長期間(10年~15年以上)にわたると肝硬変を発生するといわれます。しかし、かなり個人差がありますので、それ程の量を飲んではいない方でも飲酒の習慣のある方は、普段から飲酒量に注意し予防に心がけること、また毎年の健診や時々の受診で自身の肝機能の数値を定期的に確認しておくことをお勧めします。お酒は楽しく、カラダをこわさない範囲で!
2023.06.12